わかりやすい報連相を行うコツ

新人看護師の中には、報連相に苦手意識を持つ人も多いのではないだろうか。

報連相を行う上での問題点として、「伝えたい事柄が、うまく伝えられない」ことが揚げられる。報連相を行っても、「結局何が言いたいの?」と叱責されたり、相手が不機嫌だったりするのは、これが理由だ。

伝え方のポイントを把握すれば、わかりやすく簡潔に伝えることができる。最も大切なポイントは、最初に結論を伝えることだ。結論の後は、事実だけを伝えて状況を説明する。自分の感想などは後回しにしよう。

例えば、「○○さんの容態について報告させていただきます」「次の勉強会の準備状況について報告させてください」など、結論を真っ先に伝えることだ。そうすれば相手は、今聞くべきか、後で聞いても差し支えないかを判断できる。

その後の報告は、5W1H「Who(誰が)」「When(いつ)」「Where(どこで)」「What(何を)」「Why(なぜ)」の頭文字である5つのWと、「How(どのように)」の順で伝える習慣をつけよう。新聞記事も5W1Hの順で書かれおり、これらの項目に沿って報連相を行うと、必要な情報をわかりやすく伝えることができる。

看護の業務は多忙だから、報連相も簡潔に伝えなければいけない。最初に結論を述べ、次に5W1Hを意識して伝えることで、短時間で必要な情報が相手に届く。必ずしも5W1Hをすべて網羅する必要はないが、いつ、誰が、どこで、何をしたを意識すれば、簡潔に伝えられる。そうすれば、忙しい相手であってもきちんと耳を傾けてくれるし、適切なアドバイスがもらえるだろう。