報連相の報告・連絡・相談とは?

看護師の仕事は、報連相が重要だとよくいわれる。報連相とは、どのような意味なのだろうか。今一度確認しておこう。

報連相の報は「報告」、連は「連絡」、相は「相談」を表している。業務を円滑に進める上で報告・連絡・相談が不可欠であることを意味しているのだ。これら3つの意味について、きちんと理解しておこう。

報告は、上司から指示を受けた業務の進捗状況や、結果を報告することをいう。上司から指示を受けて業務を行ったら、そのまま放っておかず、経過や結果を報告してほしい。報告がなければ、上司は自分が出した指示が、どのように進んでいるのかを把握できず、適切な判断ができないからだ。

また、指示をされていない事柄でも、患者の症状の悪化やトラブルなど、上司が知っておくべき事柄が発生した場合も、速やかに報告しよう。

連絡は、業務に関する情報を、その業務に関わる全ての人に知らせることをいう。報告は指示を受けた上司だけに行うが、連絡は上司に限らず同僚や他部署の人々、医師や薬剤師など、さまざまな人が連絡対象となる。チーム医療を提供する上で、業務上の情報共有は不可欠だ。

相談は、自分だけでは判断できない事柄や悩みについて、上司や先輩などの関係者に伝えて、どうすればよいかアドバイスをもらうことをいう。早期に相談をすることで、トラブルの防止や問題解決へとつなげるのが目的である。

このよう報告・連絡・相談は、それぞれの目的がある。それぞれの目的を理解すれば、いつ・誰に・何を伝えればいいのか、判断しやすくなるだろう。